フリゲとsteam一言レビュー

レビューのないゲームより、一言でもレビューのあるゲームの方がとっかかりやすい。

【フリゲ】クトゥルフの弔詞

≪タイトル≫ クトゥルフの弔詞(くとぅるふのちょうし)

 

≪製作者≫  猫ノ事ム所 様

≪ジャンル≫ ノベル

≪ツール≫  吉里吉里

≪一言≫   ぐいぐいと引き込まれ一気に読んでしまうシナリオ 特にクトゥルフ初心者にお勧め

≪DL≫      クトゥルフの弔詞 〜夢声慟哭〜の詳細情報 : Vector ソフトを探す!

 

ここ数年かなりメジャーになってきたクトゥルフ神話

「気になるけどどこから入ったらいいかわからない……」そんな方にお勧めなのがこの『クトゥルフの弔詞』。

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クトゥルフ神話を詳しく知りたいのなら原典の小説を読むのが一番ですが、とにかく読みにくい。

図書館に行けば置いてあるでしょうが、とにかく文章が難解でひねくれていて読みにくいのです。

ですがこのゲームはそんなよみにくいクトゥルフ神話をベースにし、雰囲気もたっぷりなのにとても読みやすいのです。

ノベルゲームが苦手な人でも苦痛ではないと思います。

 

儲からない探偵をしている主人公のもとに送られてきたのは9つのメモが入ったフロッピーディスク

このメモを書いた人物を探し出してほしいという言葉とともに、手付金が入っていた。

主人公は手付金のあまりの額に、渋々調査をするが……といった導入。

この9つのメモが、少しビジュアルが凝っていて面白いんです。

メモの内容も、クトゥルフ神話を知らない人なら「どういったことなんだろう」と先が気になりますし、知っている人なら「あの邪神やな」とニヤニヤします。

 

ゲームを進めていると、盛り上がるシーンでテキスト入力を求められることがあります。

その答えはクトゥルフ神話を知らなくても、ゲームをプレイしていれば自然とわかるようになっています。

平凡な日常がじわじわと何かに浸食されていく恐怖。

目まぐるしく変わる状況。

夢か現かもわからない冒涜的な惨状。

クトゥルフ神話の醍醐味が短い時間にギュッと凝縮されており、それでいて難解ではないのでクトゥルフ初心者の方にぜひプレイしてほしい作品です。

3時間程度でクリアできると思いますが、クリックする手が止まらない。

 

え?プレイしてみた?

ラストの解釈がわからない?

○○○って単語はどういう意味なの?

もしも気になったのなら、是非調べてみてください。

そうしてずるずると他のわからなかったことなんかを調べていけば、ようこそクトゥルフ神話の世界へ。

クトゥルフ中級者としての一歩を踏み出したわけです。

 

さあ、キミも訪求、しよう!

【steam】The Count Lucanor

≪タイトル≫ The Count Lucanor(ざ かうんと るかのーる)

≪ジャンル≫ ホラーADV

≪日本語化≫ 可能 公式で対応しています

≪お値段≫  980円

≪一言≫   ちょっと残酷なおとぎ話

 

The Count Lucanorはゼルダの伝説・ゆめにっき・サイレントヒル・ダークソウルなどの名作の影響を受けて作られたゲーム(公式ストアページ)。

個人的には2D時代のゼルダ要素が強くて、次いでサイレントヒルの雰囲気といった感じでした。

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のどかな風景。

主人公のハンス少年は折角の誕生日なのに、父が戦争に行って以来生活が苦しい故ケーキもおもちゃもなかったことに拗ねて家出をする。

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ハンス少年。

少年です。

ハンスくんめちゃめちゃ可愛いんですよ。

ところどころドットのアニメーションが入るんだけど、とても美麗。

マップのドットも細かくてかわいい。おとぎ話みたい。

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おとぎ話みたい。

お前またこのパターンかよ。

私こういうタイプのゲームが好きなんですね。

ハンス少年の世界は突然おかしくなる。

そして彼は見慣れないお城につき、奇妙な生物に跡継ぎを探していると告げられる。

跡継ぎになるための試練をクリアすれば伯爵の莫大な財産が手に入る……

こうしてハンス少年は罠がいっぱいのお城の試練に挑戦するのです。

 

そのお城の試練というのがアイテムを使いながら進んでいく、2DゼルダSFCやGBゼルダ)要素を感じる。

でもゼルダを期待して買うと拍子抜けすると思うのでゼルダだと思って買わないのが吉。

個人的にゲーム部分はひねりがなく、ちょっと不便なところもありゲーム性としては普通。

ステルス要素もありますがゴリ押せます。

最初は怖かったんですけど慣れたらなんてことないのでホラー度も低め。

慣れてきたころに鈍器で殴られたような展開でしたが。

 

マルチエンディング方式で全部でEDは5つ。

最後で分岐するのみなので、最後の方のデータを残しておけば3~4時間でコンプリートできると思います。

全実績解除は2周必要かな?

途中までは70点くらいかなー、と思いながらプレイしていましたが、最後の方の展開がかなり好みで80点くらいです。

ドット絵なのでそこまでですが、ホラー・グロ要素があるため「ほんとに怖いの無理!」って方はご注意。

私は怖かったです。

 

ちょっぴりフォントの都合で読みづらいのですが日本語ローカライズも全然おかしくないですし、興味が出れば是非!

美麗ドットアニメーションは本当に素敵ですし、おとぎ話のようなストーリーも素敵です。

たまーに50%オフやってるので、さあとりあえずウィッシュリストへ!

 

 

 さあ、キミも魂をセーブ、しよう!

 

【フリゲ】いただきます

≪タイトル≫ いただきます

 

≪製作者≫  JK 様(?)

 

≪ジャンル≫ ADV(ノベルに近い)

 

≪ツール≫  RPGツクール2000

≪一言≫   電子ドラッグ 狂気 電波 なのにどうして切ないのか

≪DL≫      VIPRPG@Wiki - いただきます(上部のダウンロードページから)

≪注意≫   過激な表現が多々でてくるので、高校生以上推奨だと思います

 

VIPRPG作品ですが前知識は必要ありません。

ネタバレをせずに、是非初見でどうぞ。

全ED(BAD3、TRUE1)回収に2時間かかりません。

いただきますは、最初はよくあるADVだと思うでしょう。

記憶喪失の主人公が何かの施設に入り、施設の人たちと生活を共にする。

2日目からが狂気。いや初日の選択肢の時点でだいぶ電波。

狂気に狂気が重なってもはや狂気が普通になってくる。

とても異常な光景なのに謎の日常感。

生活を共にする人々は曲者ばかり。『教授』はまともかも。

みんな変なんです。変なのに愛おしい。

私はMr.ベントラーが好きです。

狂気と電波しか言ってませんが、少しでも興味を持ったら是非プレイしてみてください。

ただし、生理的嫌悪感をもよおすそこそこショッキングな内容が多々含まれるため、そういったものに耐性があるよ!と覚悟をした上でプレイしてください。

またとある理由により親御さんの前でのプレイはお勧めしません。

ゲーム内容としてはR15~R18あたりだと思います。

 

私は初めてプレイしたとき大変衝撃的で、また「フリーゲームはこうあるべき…!」と感動しました。

こういったフリーゲームならではな作品大好きです。

 

さあ、キミも受信、しよう!

【フリゲ】declare & withdrawal

≪タイトル≫ declare & withdrawal

≪製作者≫  エルナミ 様

≪ジャンル≫ ADV

≪ツール≫  ウディタ

≪一言≫   考察ゲー それぞれ3つのEDがあるので全EDを見てから考察しよう

≪DL≫     declare:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]

        withdrawal:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]

 

declareをプレイ後にwithdrawalをプレイされることを推奨します。

どちらも非常に短く、10分程度でクリアできます。

どちらもEDは3つあるので、計6つのEDから物語を考察するのがメインだと思います。

declareが問題編、withdrawalが解決編といった感じで物語の真相は一応明かされますが、なんかまだ裏がありそうだなと思います。

でもその”裏”に確証が持てない……どなたか考察聞かせてください。

私はdeclareのあるEDを最後に見てしまったものでだいぶ考察がぐちゃぐちゃしてます。

ゲーム自体は短いので、是非プレイしてみよう!

 

さあ、キミも宣言、しよう!

 

【フリゲ】電子ゲームブック 自由落下

≪タイトル≫ 電子ゲームブック 自由落下

≪製作者≫  なべのひと & MA-GUN 様

≪ジャンル≫ ノベル

≪ツール≫  ウディタ

≪一言≫   フリーゲームではなかなか見ないシステム 文章も読みやすく一気に最後まで遊べちゃう

≪DL≫    うどんのたまご (右上のダウンロードはこちらから)

 

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2016年ウディコン3位入賞作品。

ウディタってやっぱなんでもできるんだなぁと思える作品です。

このゲームはノベルゲームですが、一般的なノベルゲームとは少し違う点があります。

それが画像右下の数字。

シリンダーと呼ばれており、自由に数字を入力することができる。

例えばこの画像なら002と入力すれば続きが読めるのだ。

なんだかこのシステム、覚えがありませんか?

そう、ゲームタイトルにもなっている「ゲームブック」そのものです。

小さい頃自作のゲームブックを作った黒歴史を思い出し一回死にました。

電子ゲームでこのシステムを導入しているのも新鮮で面白いし、何よりでたらめな数字を入れた「ズル」ができてしまうのも面白い。

アイテムの使用方法も面白かったです。

物語は短くも起承転結のあるストーリーで、難しすぎず幼稚すぎずとても読みやすい。

EDは全部で三つ、隠しパラグラフもいくつか存在します。

面白くて私は隅から隅まで遊んでしまいました。

気になったらぜひぜひ!

 

さあ、キミも飛翔、しよう!

【フリゲ】LISA

≪タイトル≫ LISA

≪製作者≫  Dingaling Productions 様

≪ジャンル≫ シュールADV

≪ツール≫  RPG Maker 2003

≪一言≫   狂気の中に渦巻くやるせなさと悲しさ

≪DL≫      Lisa "The First", an indie Adventure game for RPG Tsukuru 2003 :: rpgmaker.net

      (右上のDownload Nowのボタン)

 

LISAは海外のフリーゲームだが、一言で表すなら狂気だ。

私は様々なおっさんが出てくるのでおっこれ(おっさんこれくしょん)と呼んでいる。

お気に入りはファンシーおじさんとおじさん(アローラのすがた)です。

気になる?よしやろう!

 

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耐えられるかこの狂気に。

巷では「ゆめにっき」+「mother」+「マッドマックス」とか称されてる。

確かに荒唐無稽に広がる世界、インベントリはゆめにっきだし、画像にある金の像なんてマニマニの像にしかみえない。

マッドマックス色はまだ薄い。マッドマックスなのはこれの続編。

そんな三作品を混ぜた結果とんでもないものができてしまった。

私は妙にハマってしまい周回要素もないのに4周くらいプレイしている。

 

ろくでもない親父のいる家から少女は逃げ出すが、外の世界はどうもおかしい。

そこかしこが狂気にまみれていた。

少女は下品で、汚くて、恐ろしい外の世界を、拾ったアイテムを使って探索していく。

 

少女はどういった存在なのか?

おじさんとの関係は?

この世界は何なのか?

彼女の集めるビデオテープとは?

 

考察好きには是非お勧めしたいゲームです。

ただ大変下品で不快な表現が多々出てくること、全編英語であることがネックかもしれない。

ですが英語はとても簡単な文法しか使われておらず、翻訳してくださっているサイトも存在するので大丈夫!

問題は表現に耐性があるか。しかしこの下品さこそがLISAの魅力。

是非プレイして衝撃を受けてほしい。

 

ちなみにLISAは全部で三作品あり、これは「LISA the First」と呼ばれる一作目にあたります(フリーゲーム)。

二作目「LISA the Painful」三作目「LISA the Joyful」はsteamでリリースされており、たまーに50%オフくらいやってます。

まだ積んでるのでそろそろやらなきゃ。

 

さあ、キミもおっさんこれくしょん、しよう!

【steam】ABZU

≪タイトル≫ ABZU(あぶずー)

≪ジャンル≫ 海遊アドベンチャー

≪日本語化≫ 不可 ただしオプションくらいしか言語は出てこないので不必要

≪お値段≫  1980円

≪一言≫   パソコンの中に水族館がやってきた!

 

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ABUZはダイビングするゲーム。

ストーリーっぽいものはあるっぽいけどとてもふわっとしている。

美しい海をお魚さんたちとのんびり泳ぐゲームです。

ゆったりお魚さんを眺めてもいいし……

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激流に身を任せお魚さんと激しく泳いでもいい。

壮大な音楽とともに広大な海を駆ける快感は中々のもの。

最近サントラがついに出たのでセールになったら買う予定です。

本当に海を泳ぐだけのゲームなので、ゲーム性は無いに等しく合わない人には合わないと思います。

ですが、ステージをのんびりうろうろくまなく調べちゃう系の人には合うでしょう。

私は魚を眺めるのが好きですが最寄りの水族館まで2時間はかかるので、バーチャル水族館のノリで買ったんですけど大満足。

海を泳ぎまわるモードだけでなく、

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こんな風に魚をぼーっと眺めるモードもあります。

F12(スクリーンショット)を押す手が止まらない!

是非VR化してほしいゲーム。

もしABZUがVR化したらVR機器買っちゃうと思います。それくらい素敵。

 

大きめのセールで50%オフで出ることがあるので、気になったら是非ウィッシュリストへ!

 

さあ、キミもお魚と、泳ごう!